ポリシーが生み出すムダの 5 つの原因
複雑性 : ソフトウェアは人が生み出す構造物の中でも複雑 実際に使われるよりも多くの機能が実装される。 ポリシー的に、スコープを縮める決定がなされづらい
顧客はプロセスの自動化を望むが、自動化よりも単純化がまずは重要
→ とにかく単純であることを重視
バッチやキューの考え方や、稼働効率を求める考え方が、フローを滞らせる → 3 章参照
意思決定と現場の分離 : 以下のような分断がムダを生む
マネジャーが技術詳細を知らない (現場とマネジメントの分離)
引き継ぎの発生 (責任 (何をするか)、知識 (どのようにするか)、行動 (実際にすること)、フィードバック (結果からの学習) がわかれていること)
希望的観測 : 不断の学習が、製品そのものと製品開発プロセス両方の改善に欠かせない
科学的手法を顧みずに、最先端のアイデアに飛びついてしまう : 理論の理解、仮説立て、データ収集、実験の積み重ね、といったものが重要 「ベストプラクティス」 はどこかの誰かの問題にとっての解決策であって、自分の問題に適合するかはわからない
コンテキストに沿った一連のデータではなく、一つのデータだけで判断してしまう (統計的変動は普通に起こり得る)
不確かさを嫌ってきっぱりと意思決定し、その後変更しない、というのは避けるべし (複数の選択肢を残す)
仕様を満たせば完全、ではない (仕様にない非機能要件は検討したか?)